NPO法人エトセトラ / Qでつなごう!幸せの子育て・目次

問題23 明治時代の父親はどんな父親?

 鎌倉時代の末期から明治のはじめまで使われて来た子どもたちの教科書に『童子教(どうじきょう)』というものがあります。二宮尊徳も使っていた教科書だと言われています。その中に、両親へ感謝の気持ちを持つことの大切さを説いた一節があります。原文のまま紹介します。[16]

 昼は父の膝に居て 摩頂を蒙ること数年(昼は父のひざにいて まとうをこうむることたねん)
 夜は母の懐に臥して 乳味を費やすこと数斛(夜は母のふところにふして ちみをついやすことすうこく)

 「昼はお父さんの膝の上に乗って頭をなでてもらうことが何年も続いて、夜はお母さんの懐に寝てたくさんのお乳を飲ませてもらったのですよ」という教えです。そのことを感謝しなさいということを子どもたちに説いているわけですから、逆に言いますと当時の父親たちは膝の上に子どもを乗せて頭をなでて育てるという行為を何年も続けていたということが言えるわけです。

【答え】

積極的に関わっていた

出題のポイント

ここでの答えの根拠は、@外国人から見た記録、Aそれまで行われてきた日本の子育て、の二つです。現在と比べてどうかという問題ではありませんが、昔の父親はかなりのイクメンだったと言えるでしょう。

 次に、世のお父さん方へ「子煩悩」になるためのテクニックを紹介しましょう。

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