NPO法人エトセトラ / Qでつなごう!幸せの子育て・目次

問題34 就学時健康診断で必ず検査しなければならないことは?

 知能(知的障害)も努力義務です。ですから市町村によっては検査項目に含めていないところもあります。学校は勉強をするところですから、知的障害を持った子も含めて、すべての子に適切な教育環境を提供しなければならないはずなのですが、知能に関しては努力規定になっているため、現時点では保護者が責任を持たなければなりません。我が子が周囲の子といっしょに学校の勉強についていけるかどうかの判断をするのは保護者なのです。現行の法律がこれでよいかどうかは別として、このことを知っているのと知らないのとでは、就学に向けての心構えが違って来ると思います。

【答え】

B歯及び口腔の疾病

出題のポイント

すべて大切なのですが「必ず」検査をするものはどれかというところがポイントです。

 就学時健康診断の検査内容は市町村によって様々ですが、たとえば次のようなことが確認されます。[5]

 @〜Cは運動能力です。
 D〜Fは目と手の協調運動です。
 G〜Iは身辺自立に関する内容です。
 Lは対人関係に関するものです。

   学校は集団で教育を受けるシステムなので、一定の能力がないと周囲についていけず、つらい思いをしてしまう恐れがあります。学校はすべての子の能力を伸ばすところですから、ついていけない子には適切な支援が必要です。早い段階で誰かが支援の必要性に気づけば、その子の能力を伸ばす手立ては用意できます。脳の発達は8歳が節目ですから、小学校の入学時ならまだ間に合います。本当は1歳半健診、3歳児健診などの時に気づけばもっと有効ですので、将来の学校生活を見据えて健康診断の機会を積極的に活用することが大切になります。

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