ここで、発達障害のことについて少し触れておきます。文部科学省は平成24年の12月に「通常学級に在籍」しながら「発達障害の可能性のある(=特別な支援を必要とする)」児童生徒の割合を発表しました。
その調査では、学習面または行動面で著しい困難を示す児童生徒の割合は6.5%という結果でした。内閣府の調査では、発達障害としてすでに特別な支援を受けている児童生徒は1.6%在籍していますから、合計すると8.1%の子が発達障害として特別な支援を必要としていることになります。これは一クラスに3人〜4人という割合です。この子たちが抱えている困難は次のようなものです。
@「聞く」「話す」「読む」「書く」「計算する」「予想する」などが苦手
A「集中する」「落ち着いて行動する」などが苦手
B「こだわり」「感情の起伏」「場を読めない」などがあって対人関係が苦手
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放置してしまうと、つらい思いをするのは子どもです。特性があっても適切な支援があれば普通の子と同じように、あるいはそれ以上に能力を発揮する子どもたちです。秋の就学時健康診断から入学までには半年あります。その半年間での支援が大きな救いになることもあります。1歳半健診と3歳児健診のほかに5歳児の健診も広まっています。早期の適切な支援が求められています。
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