NPO法人エトセトラ / Qでつなごう!幸せの子育て・目次

問題43

「子どもは誰と寝ているか」という調査が日本とアメリカで行われました(昭和56年/3歳児対象)。アメリカで「親と一緒に寝ている」という割合は4%でした。日本では何%だったと思いますか。

@ 22%
A 52%
B 82%

 添い寝は何千年と続いて来た日本の伝統的な子育てです。しかし、西洋では添い寝はよくないものとされています。西洋式子育てのベストセラーとなった『スポック博士の育児書』には「いつまでもみんなといっしょにいたがる赤ちゃんがいますが、相手にならずに、寝かせるようにします」「(3ヵ月頃までには)自分の寝床で、ひとりでねるクセをつけるようにします」と書かれています。その根底には「甘やかしは子どもの自立しようとする心をダメにする」という自立中心の考え方があります。夜泣きへの対処の仕方も徹底しています。抜粋してみましょう。[26]

 なおし方はいたって簡単です。寝る時間がきたら、赤ちゃんをベッドに入れて、やさしく、しかしはっきりした態度で「おやすみ」と言って部屋を出ます。出たらぜったいにもどってはいけません。いまいったようなクセのついた赤ちゃんだと、はじめは20分でも、30分でも大声で泣くでしょう。でも誰もきてくれないとわかると、急におとなしくなり、泣き疲れて眠ってしまうものです。次の日は泣く時間も10分くらいになるでしょう。3日目になるとだまって眠ってしまいます。

 みなさんはどう思われたでしょうか。これは3ヵ月くらいの赤ちゃんへの対処法です。3ヵ月ころと言えば、赤ちゃんが接近や接触を求めるころです。泣いたときにそばにやって来て、いやしてくれる人を愛着の対象者(心のよりどころ)だと認識し、親子の絆を形成し始める時期です。現代の発達心理学では愛着形成の重要性は広く知られるところです。

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