NPO法人エトセトラ / Qでつなごう!幸せの子育て・目次

【コラム】さっとママの体験O

添い寝は夜の育児法

 次の文章は息子が生まれて半年が経った頃の育児日記です。新米ママの私が添い寝を通して息子の成長を実感できているのがわかります。

 息子と一緒に横になると彼は必ず私の方に体を丸ごと向けて眠る。短い腕を伸ばして私の顔や首を触りながら眠る。短い足を伸ばして私のお腹や腿にくっつけて眠る。息子が自ら手を私の方に伸ばしてくる瞬間がなんとも幸せな時だ。途中、お腹をすかせて息子が「う〜」と声を出す。口を開けてお乳を探す。まるで餌を入れてくれるのを待つ雛のようだ。私が差し出してやるとすぐさま呑みだす。添い寝しながらの授乳は犬のお母さんにでもなったような気分である。眠りから覚める時、やはり息子は私を探す。私がそばで寝ている時は私を見つけてニッコリする。もしくは安心してまたウトウトする。私がそばにいない時は反対を見て探し続ける。その時にすぐに駆けつけてあげられたらいいのだけど、間に合わないと彼は探し続けた反動で寝返ってしまう。すっかり目覚めてしまった本人は「あーあー」と声をあげて私の登場を待つのである。


 子どもをもって実感したことの一つに「子育ては二十四時間フルタイムの仕事なんだなあ」「夜の子育てがあるんだなあ」ということがありました。
 「添い寝」は日本で昔から行われていた伝統的な夜の育児法です。小さな家に家族が川の字に布団を並べて眠るという日本の習慣は、そのまま子どもにとっては「手を伸ばせばいつでもお母さんやお父さん、おじいちゃんやおばあちゃんに触れられる」「ボクは夜も大人に守ってもらっている」という安心感につながっていたと思います。親も子どもとくっついて寝ることで「夜、眠ることは怖くないんだよ」というメッセージを与え続けられますし、泣いたり、布団をけとばしたり、発熱した時もすぐに気付いて対応してあげられるので、余計な労力を使わずに済みます。そういう点で、特に乳幼児との添い寝はとってもよい育児法だと思います。我が家でも自然でもあり、意識的にでもありましたが、添い寝を続けています。

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