NPO法人エトセトラ / Qでつなごう!幸せの子育て・目次 | |||||||
問題48 「子育て四訓」を知っていますか? |
一、 乳児はしっかり肌を離すな。 子育てをした人には経験があると思いますが、赤ちゃんが泣いたら抱き上げてあやす、泣きやんだかなと思って布団に寝かせたらまた泣く、立って抱いてあげなければ安心できない時期があります。それほどまでに泣いて「お母さんと一緒にいたい!」と訴えているわけですが、これは「赤ちゃんが愛情を吸っている」と考えれば理解できると思います。愛着形成です。 |
一、 幼児は肌を離せ、手を離すな。 幼児期になると子どもは「肌」から離れます。歩くことができるようになるからです。公園で肌から離し、砂場で遊ばせるような経験も必要になります。しかし、一気に離れることはできません。一人で遊んでいたかと思うと、転んで泣き出してしまい、「おかあさん!」と叫んでベンチにいるお母さんの所にかけ戻って来ます。抱きしめてあげるとまた一人で立って砂場に戻って行きます。こんな風にして少しずつ行動範囲を広げていくわけです。幼児は「くっつかず、でも離れず」で愛情という燃料の補給をくりかえします。 |
一、 少年は手を離せ、目を離すな。 少年期(小学生)になると手がかからなくなります。子育ては楽になりますが時々トラブルも生じます。 このとき大切なのはそれを「手の内」にしておくことです。「手は離すけど目は離さないぞ」という意識があれば手の内です。叱るときも本気で叱ったりはしません。少年は叱られながら、よいことと悪いことの区別を学んでいきます。 |
一、 青年は目を離せ、心を離すな。 青年期(思春期)になると人の目を気にするようになります。人から指摘されることを嫌がるのもこの時期です。体はすでに大人です。生活の中で目を離してあげる配慮も必要になります。しかし、親とぶつかることもあるでしょう。親は社会の代表、子どもにとっては「ぶつかり稽古」の貴重な相手です。上手にその考え方を広げてあげることが親の役目となります。青年は親とぶつかりつつも守られながら巣立っていきます。 |
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