VOL.5 「ガーリィー・ポップ 第4条〜ギャルとガーリィーてのは違うのね〜」
〜禁断の女性ファッション雑誌特集!!〜

  さて、今月もわざわざ別ウインドウをクリックしてまでこんなページを読んでくれてる皆さーん!皆さんは花楓(カエデ)のデビュー・アルバムは聞きましたかー?いやーこれが本っっ当に最高なんだわ!今月聞かずに死ねるか!のガーリィー・アルバムでしょう!

 さすがのCubismo Graficoプロデュースはダテじゃない。モデルってことはカヒミ系ガーリィーかな?という勝手な予想をイイ意味でズッパリ裏切った、世界各地で盛り上がりまくりの現在進行形ディスコ・パンク・サウンド!!ジル・スチュワートも真っ青、ラヴ・フォックスもメロメロになること間違いなし(確信)の世界標準の超ガーリィーアルバム!!!なんですが…なぜにこんなスゴいアルバムがファッション・モデルから(失礼)ドロップされたのか…。

 ここで話はいきなり10年前に遡るんですが、ビースティー・ボーイズが最もキレていた頃…レーベルGRAND ROYALを設立し、「GRAND ROYAL MAGAZINE」を刊行し、ビースティ自身も代表作アルバム「ILL COMMUNICATION」を発表したあの頃、彼らは音楽雑誌から完全にシカトされてました(マジです)。一番マトモに情報が載ってたのが「Fine」誌でしたから…。

 このようなことは、日本の音楽雑誌に時々見られる傾向です(英米には、ない)。要するに「音楽がカルチャーだ」という感覚がないのです。だって超オシャレな音楽編集者なんて日本で見たことある?(レーベル・オーナーならあるけど)。それって実はすっげー問題だと思うんですよ。ファッション雑誌の編集者が裾切ったGジャン着て街頭アンケートに出かけるのかって話で。最新の音楽を発信および紹介する人がダサイ格好してどうすんの?今の日本の音楽雑誌に不平不満ばっかり最近ブチまけてるのは、こういう世界同時進行の盛り上がりをものの見事にスルーしてるからってとこもあるんですよね。オッサンは別にもういいけどさあ…これじゃ日本の未来を担う若者が可哀相じゃないかと。

 だもんで、これは先月の話にもつながちゃうんですが、最近は日本のだと女性向けのファッション誌しか読んでなくって…(だって男向けの雑誌ツマんないだもん)。全部の雑誌を見てるわけじゃナイですが、男性誌と女性誌の違いで一番大きいと思うのが「レイアウト」で。服が写ってりゃイイんだろ的な男性誌と違って、女性誌は服以外に、その写ってる背景にあるカフェやら雑貨屋さんやら、ページめくるだけでテンション上がる要素が満載なんですよ。実際「ああディスコ・パンクだぁ…」っていう気分がレイアウトに反映されてる雑誌は、日本だと完全に女性ファッション誌にしかないっすよ。だから花楓ちゃんがスゴいんじゃなくて、音楽誌の方がおかしい。今、世界同時進行形のガーリィーは、日本ではファッション誌の中にしかない!とマジで思ってるわけです。

 …相変わらず前フリが長くてスイマセン。そこで、今月は「真のガーリィーは女性誌にこそあり!!」と前代未聞、勝手きわまりないセレクションで、「ガーリィー雑誌」を紹介したいと思います。さらに男が読んで面白いかどうかの五つ星評価付き!って、これはもうDJのホムペじゃないわね…。

 ちなみに女性誌は本当にジャンル分けが細かすぎるので…カジュアル系・モード系・ギャル系の雑誌は今回は省かせてもらいましたゴメンナサイ。さらに年齢の階層化もスゴいものがあるので、ここでは自分で自主的に買う雑誌、もしくは奥さんが買ってくる雑誌の中で自分もよく目を通すものだけに絞ってみました。「あの雑誌の方がガーリィーだよ!」というご意見がありましたら是非ご意見ください(笑)。

 実は今回、この雑誌があまりに面白くて、この特集を考えたほどで…とにかく全ページのレイアウトがコラージュが…もう超ディスコ・パンク!(もともとニューヨークの雑誌だから当たり前なんだけど…)。もうページめくるだけでテンション上がりまくり。皆も是非手にとってみてください!!ちなみに音楽の特集記事は前出のCAEDEはもちろん、THE RAKES (!)にINSTITUBE (!!!)まで…おいおい日本の音楽雑誌でINSTITUBE特集してるのなんかないってばよ!!というわけでDJ諸氏は、レコード買うのを一枚分我慢してでも、マスト・バイ!!

ガーリイ度 ★★★★★
男が読んで面白い度 ★★

 「出たな(笑)」と思う人もいるだろうけど、やっぱハズレなしで面白いっす、この雑誌。これは自分で買います。そういえば昔、TSUTAYAで立ち読みしてるとこをスタッフ渡邉君に見られてドン引きされました。特徴としては、とにかく写真がいちいち(大文字の)おしゃれ。あとカフェ特集がやたら多い(笑)。まあ、ちょっとボッサ・ラウンジ系に偏りすぎなとこもあるけど、ボッサこそ永遠のガーリィーもんですからね。須永さんの連載もあるし。服は高級ブランドが主流なので、買うのはツラいけど、コーディネイト見てるだけでアガるし、なによりいろんなカフェやショップの写真は「お部屋改造大作戦」みたいな雑誌よか、よっぽど参考になります。

ガーリイ度 ★★★★ 
男が読んで面白い度 ★★

http://fudge.jp/



 この二冊は、ファッションもパリコレとかがメインで完全に実用というより、勉強系の雑誌ですね。オレのようなムサいオッサンは書店でパラパラ立ち読みすれば充分かもしれません。あ、でも「装苑」は最近雑貨の特集が多くて面白い。レイアウトの凝り方は立ち読みしてるだけで居住まいを正されるほど。けど、これは美容師とか装飾系の人だからこそ買うんだろうな…。

ガーリイ度 ★★★★ 
男が読んで面白い度 ★★

 





 面倒くさいから3誌まとめて(笑)言っとくけど奥さんが買ってる雑誌はここまで紹介したものどころじゃないから!本当あの人、めちゃくちゃ買ってますよ!けど、まあ、自分もいちおう目を通す雑誌はここまでということで。

「SOUP」はこの3誌の中では凝ってるほうで、服以外にも、インテリア・部屋・ショップ・コスメ・料理・占い(笑)とか内容も多岐。紹介してる服も一番身近な買える系。パーティ・ファッションではロンドンのPPQ(!)がレポートされてるのに、音楽の特集がコブクロ(笑)だったりするところはご愛敬ということで。

ガーリイ度 ★★★★ 
男が読んで面白い度 ★★★

「SPRING」は「SOUP」よりは少しカジュアル系。宝島社は「CUTIE」「mini」のほうが有名だけど(「mini」も好きだけど、本当に服しか載ってないんですよねぇ…)。この雑誌はとにかく使えるオマケがある!ツモリ・チサトとかミルク・フェドとか…。同じ宝島社の男性誌「SMART」にもオマケがついてるけど…やっぱ、こっちの方が欲しいなぁオレ…。

ガーリイ度 ★★★★
男が読んで面白い度 ★★
(オマケ付きのときは★★★

「PS」は、この中では一番庶民的(?)っつうか。雑談系の記事とか、街頭アンケートとか、恋愛系 の相談とか多し。でも、ある意味、女の子がどんなふうに男を見てるとか、男にとって一番勉強になるのが、この雑誌かもしんない(笑)ということで男向け評価になっちゃうんですけど…。

ガーリイ度 ★★
男が読んで面白い度 ★★★  

 …なんか雑誌の内容にほとんど触れてなくてゴメンナサイ。デザインとかレイアウトとかオマケばっか言ってんな、と思うかもしれませんが、つまりはそういうのが一番大事だと思うんですよ。「デザイン」って「思想の表明」だと思うし。それは雑誌じゃなくても、その子がどんな格好をして、どんなオシャレが好きってことでもう充分、周囲へのメッセージだし。男って女の子に「そういう格好似合うね」って言われたら、何の迷いもなくその路線でいくでしょ?(少なくとも自分はそう)でも、女の子に「そういう格好の方が似合うよ」っていくら男が言っても、その子にも「譲れないライン」があったりしますよね?それがオモシロくて、「ガーリィー!!」っつって、こうして場末のウンコページに毎回駄文を書き連ねてるわけですけど。

 だから服ひとつとっても、「譲れないライン=世界観」を持ってて、色んな系統に分かれるガールズ達にはいまだ興味が尽きない。逆に、男雑誌の服装の基調が単純だということは、イコール男の世界観が単純なんだとマジで思う(「Mens FUDGE」も最近創刊されたけど……今後に期待します)。

 「いいデザインをする」ってことは「世界全体を気にすること」で。だから部屋改造とか、ガーデニングとか、身の回りをデザインするのって女の子は好きだよね…とか酔っぱらってはクダまいて奥さん困らせてるんですけど。そんな奥さんに「なんでそんなにアナタはファッション雑誌が好きなの?」って聞いて、無理矢理コメントをもぎ取ってきました。まー、オレのグダグダな話より、よっぽどマシです。


 「私は、どちらかというと活字を読むのがニガテで…。写真や絵を見たりする、ファッション雑誌や、インテリア、アート系雑誌の方がよく購入したり、立ち読みしたりしますね。

 とりあえず、バァ〜ッと立ち読みチェックして参考になりそうな絵・写真・情報があると即買いします(お金があれば全てほしいのですが…)基準としては見た目がCUTEな雑誌につきます!!1ページ・1ページのデザイン・コラージュの仕方が自分にとってカッコイイ!!って思ってしまう雑誌に弱くて…やっぱり見た目が凝ってる雑誌は見てて、ワク×Aしますよね(笑)

 あと、ヘアースタイル・ファッション・インテリア・音楽・占い・コスメ etc …盛り沢山な雑誌も好きでつい買ってしまいます。(おまけ付きにも惹かれて買ってしまう…)

 でも、最近の女性ファッション雑誌はとても充実していますよね。

 同じジャンルの雑誌でも色々な雑誌が出ていて、私の好きなストリート系雑誌でも、カジュアルストリート系・おしゃれストリート系・大人ストリート系など細かく分かれていて、個性豊かになってるし。

 私は仕事上、人にどんな雑誌を読んでいるのか聞く機会があって、雑誌はその人を知る上で好みがわかりやすく見えて、とても参考になるんですよね。

 個人的に私はストリート系が好きなのですが、たま〜に「ViVi」や「CanCan」など、ギャル・コンサバ系の雑誌を見ることがあって(私の中ではお姉さま系?)興味本位でそっち系の服を着た時に「そっちの方が似合ってるよ」と言われてしまいました…。その時は、私自身の好みと客観的な目に違いがあるのだろうか…とちょっぴり自信をなくしてしまう時もありますが…でも、でも、やっぱり好きなものは好き!!とストリート系を買ってしまうのです(たとえ似合ってなくても…)なので、自分の好みや個性が現れるのが雑誌ですよね。音楽もそうだと思いますが、雑誌は読んでるその人が見えてきて、興味深いです。

 たまに、違う年齢層の雑誌や好みじゃない雑誌を見るのも勉強になりますしね。(パラパラ〜としか読んでないけど…)

 あと最近はオレンジページなど料理雑誌につい手がいってしまい…私も主婦なんだなぁとしみじみ実感してしまいます。(たまごクラブ、ひよこクラブを読む時がいつか来るのでしょうか…)

※あと個人的に占いオタクなので「anan」の占い特集は必ず買ってます!!(照)


 …というわけで、ついに嫌がる奥さん担ぎ出してまで続けたいのかガーリィー・ポップ!!大体今月は1枚しかディスク紹介してないし!!つうかピペッツは本当に日本盤出す気がないのか!!(泣)このまま、ピペッツが日本盤出さないと、どこまでも話題が逸れていくぞガーリィー・ポップ!!次回は果たしてまともにディスクを紹介するのか!ということで、それでは皆さんまた来月〜!!


バックナンバー


■2007年2月
VOL.1 「男は誰でも女好き」

■2007年3月
VOL.2 「ガーリィー・ポップ第1条〜出し惜しみはナシでね!〜」

■2007年4月
VOL.3 「ガーリィー・ポップ 第2条 ガールズ・グループは永遠に不滅です! 」
〜または言ってみりゃ、女3人揃えば悪いものは1枚もナシ〜

■2007年5月
VOL.4 「ガーリィー・ポップ 第3条〜かくも業の深きガーリィ道よ」


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