(C)Two-Way/算数/5年/「四角形と三角形の面積」第1時(東京書籍)/馬場実践・のこりの42分間
法則化オホーツクサークル 宍戸威之
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2000年8月21日。馬場慶典氏の授業を参観させていただきました。
のこり42分の授業記録です。
最後の図形の右に男の人の絵と吹き出しがある。
吹き出しには次のように書かれている。
ここは無視である。全く取り扱わない。
ここで読ませたりしては、さっきの勢いが無駄になる。 すぐに次のページに突入。
69ページ。女の先生が言っています。「長方形と正方形の面積の求め方は学習しましたね。」
その下に長方形の図があります。女の先生の横です。指を置いてごらんなさい。
指を置いた後、どうするのか。当然確認である。
確認の代表的な言葉は、「となりの人と確認しなさい。」
しかし、馬場先生の確認は少し違う。
「(指を置く場所を間違えている子に)ちがーう。○○さん正解。」
授業はいつも同じではだめなのである。形式的になり、マンネリに陥ってしまうのである。
長方形と正方形の図形が2つ。そしてそれぞれの下に式と答えの空欄がある。
ここは勢いを持続するために、教科書に書きこませる。
はい、その面積を求める式を教科書に書き込んでごらんなさい。
ここもテンポよくすすめる。
「○○君、答え言ってください。」
(○○君)「4×6」
「はい。4×6と書いた人手を挙げてごらんなさい。はい、答えも○○君。」
(○○君)「24平方センチメートル。」
「はい、その通りです。出来た人手を挙げて。教科書に丸をかきなさい。」
はい、ではその横、正方形もやってしまおう。
「できた子、全員で行ってもらおう。さんはい。」
(子どもたち)「4×4、答え16平方センチメートル」
子ども達の声が弱い。
もう一度やり直しをさせる。
ここでのやり直しは2つの意味がある。
一つが、しっかり読ませることで緊張感を持たせる。
もう一つが時間調整である。
やり直しに読ませた時点で、全員が書き終えていた。
「はい良く出来ました。丸を書いておきなさい。」
男の先生の吹き出しをみんなで読みます。さんはい。
その下、りつこさんとゆうじ君の吹き出しが続く。
りつこさんが言っています。「平行四辺形がいちばん長方形に似ている」
そのあと、ゆうじ君がホワホワホワーと頭に浮べていますが、ゆうじくんが何を言いたいのか。
○○君、何が言いたいと思いますか。これは超難問だ。
(○○君)「平行四辺形を四角形に直せばいい」
はいその下読みます。
「平行四辺形や三角形などの面積の求め方を考えていきましょう。」
○○君の言う通り。
ここまでで約5分。
それでは、「□1平行四辺形の面積」とノートにかきなさい。
タイトルをノートに書かせる。
「下の黄色い□の横に問題があります。《下の》から読みなさい」
男の先生の吹き出しをみんなで読みます。さんはい。
子どもたちが読む。
「はい。うちゅうじんくんのセリフも読みます。さんはい。」
子ども達がよむ。
平行四辺形を長方形の形にします。次のページを開きます。
さゆりさんたちは、というところから読みます。どうぞ。
ここで、読ませている間に、プリントを配布。
プリントは平行四辺形が2つ印刷されている。(児童のノートを参照)
それでは、さゆりさんの式で、この平行四辺形を長方形に変えます。まず上の平行四辺形を切り取ってノートにはります。
子どもたちは、きちんとはさみ、のりを用意している。一斉に作業が始まる。
「はったひとはどんな風に長方形に変えているのか、良く見てくださいね。」
空白禁止である。
はい。平行四辺形、下に行ける人は下に矢印、ノートの下ぎりぎりまで貼っちゃて、もう下にはれない人、隣のページに矢印をします。
子ども達の様子をみて、ノートの指導が入る。
もう一枚の平行四辺形を切り、さゆり式で長方形にしてごらんなさい。はいどうぞ。
この間に、平行四辺形を2つ縦に板書しておく。
そのあと子ども達のノートに目をやる。
「先生、今みんなのノート見たんですけど、完璧にすばらしいというのは1人だけ。」
図形の「A・B・C・D」の記号もしっかり書かせる。
記号を入れた人。先生指差したところ何か言って見てね。
「はい。ここ。」
(こどもたち)「A」
とテンポ良く言わせていく。
それではびっくりマークをゆびさしなさい。そこを読みます。さんはい。
以下、うちゅうじん君、星2も読ませる。
作りなおした長方形に、縦は何センチ、横は何センチかノートの切り取った所にかきなさい。
ノートに縦と横の長さを書きこませる。
はい、これを文章にします。この平行四辺形の面積は縦何cm、横何cmの長方形の面積と等しい、ノートに書いたら持っていらっしゃい。
5名の子が板書する。書き終わったら読ませる。
「この平行四辺形の面積は縦4cm、横6pの長方形の面積と等しい。」
「このようにできたひと。手を挙げてください。ノートに○。」
「はい教科書チェックをしてください。」
□2の図形のプリントを配布する。
三角の2を読ませる。続けて□2も読ませる。
今、渡した平行四辺形。さっきと同じように切りとってノートにはりなさい。
ここでもかならずABCDの記号を書いているかチェックする。
「71Pの上の2行読みます。」
今読んだ下に底辺だとか、高さだとか図に書いてありますよね。それをノートに貼った平行四辺形に書き込んでいいですから、教科書のように書きなさい。
記号もちゃんとそっくりそのまま。はい、うつしなさい。
できた子は黒板にフリーハンドで書かせる。5名。
これから先生がチョークでなぞります。ここは何ですか。
(子ども達)「底辺」
はい。ノートの底辺。ここ、□でぎゅっと囲んでおきなさい。超重要な言葉。
黒板に書かれた子ども達の図形を使いながら、次々に高さを聞いていく。
「これ」
(子ども達)「高さ」
(斜めの線を引いて)「これ」
(こども達)「たかさじゃない」
はい。高さと言う言葉。ノート。囲んであげなさい。
はい、これ高さじゃない、といった人いますか?何故か言えますか。
子ども達に、「高さじゃない」という理由を問う。
(A君)「辺BCに対して垂直じゃないので。」
教科書にA君が言ったことと同じことが書かれています。
教科書の上の2行をもう一度読ませる。
教科書の垂直という言葉を赤で囲んでおきなさい。
「何回よんでもわからないもんだな。」
じゃあもう一度確認しよう。高さだったら高さ。高さじゃなかったら高さじゃない。いくよ。
最後に念の為にもう一度高さを確認して終わり。
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