(C)Two-Way/算数/5年/「四角形と三角形の面積」第1時(東京書籍)/馬場実践・子どものノートと授業全体のポイント



馬場実践・子どものノートと授業全体のポイント


法則化オホーツクサークル 宍戸威之
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2000年8月21日。馬場慶典氏の授業を参観させていただきました。
子どものノートと授業のポイントです。ノートは印刷するときれいにでます。


子どものノート



授業の解説
POINT 1 

図形はあらかじめコピーして、子どもに貼らせる。

教科書にある図形。これをそっくりそのまま写させるわけにはいかない。教科書の図形を写すのは難しすぎるのである。
そこで、あらかじめ教科書の図形と同じ図形を印刷しておく。
必ず方眼紙を使う。
この印刷された図形を使って作業するのである。
馬場氏はまず、図形を切り取らせ、ノートに貼らせていた。
そして、そのあと記号を書かせる、平行四辺形を長方形に直す、底辺・高さを記入させるなどの作業をさせた。
こうすることで、テンポ良く授業を進めることができる。

POINT 2 

底辺・高さの理解は作業と発問を通して。

教科書71P、上の2行。
「下の平行四辺形で、辺BCを底辺としたとき、その底辺に垂直な直線AEなどを高さといいます。」
この文を読んだだけでは子どもは、「底辺」「高さ」を理解することはできない。
馬場氏は、まず子ども達に図形のコピーを渡し、ノートに貼らせた。
次に貼った図形に教科書にあるとおり、そっくりそのまま、記号や言葉を書き写させた。
早く終わった子は黒板にフリーハンドで書かせた。
最後に黒板に書かれた子どもの図形を使って、何度も「高さ」の確認をした。
垂直な線、斜めの線をひきながら「これは(高さか)?」とテンポ良く聞いていく。
斜めの線を引いたとき、「高さ」と「高さじゃない」グループの2つに分かれる。
「高さじゃない」という意見の理由を問う。
すると子どもは、先ほどの教科書上の2行を根拠に理由をのべる。
ここまでして、はじめて、子ども達が「底辺、高さ」を理解したことになるのである。

POINT 3 

先手をうって、ノートの書き方を指示する。

授業の中でノート指導する場面が二つある。
1つ目。
「はい、平行四辺形の下に行ける人は下に矢印。ノートの下までノートのぎりぎりまで貼っちゃってもうはれない人は、隣のページの上から矢印をします。」
全員が同じ間隔でノートに書いたり、貼ったりするわけではない。間隔を他の人より広く開ける子もいる。
これを見落としてしまうと「先生。下に貼れません。」という声がでてくる。
こういう言葉はテンポを鈍らせる。
子どもが作業している間に、机間巡視し、先手をうって、ノートの書き方を指示するのである。

2つ目
「ただし、点線で書いてあるところは点線だと見えにくいので、普通の線でかまいませんから記号もちゃんとそっくりそのまま。はいうつしなさい。」
教科書の71Pの図で高さが点線で示されている。
点線で示されているものが多いのである。
子どもにとって見にくいと判断し、以上のような指示をだしたのであろう。
こういった細かい配慮ができるかどうか。ここでも教師としての力量の差を感じた。

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