赤ちゃんは不安な気持ちになると、お母さんを目で探します。「あーあー」とお母さんを声で呼びます。お母さんを追いかけます。私は、杉山登志郎氏の著書『発達障害の子どもたち』という本を読み、「愛着形成」という言葉を知りました。私はこの本をくり返し読むことで、息子や娘が泣いて追いかけてきても「ああ、今、とても不安な気持ちなんだな」と理解して「よしよし、大丈夫だよ。お母さんは今から台所仕事だから、おんぶしてやろうか」などと比較的落ち着いて受け止めてやることが増えました。
赤ちゃんはお母さんと離れる度に不安になり、しょっちゅう泣いたり、追いかけてきたりする時期があります。あまり頻繁になると、私もくたびれたり、まるで自分が責められているかのような気持ちになることがありました。でも、赤ちゃんのこれらの行動は決してお母さんを責めているわけではなく「お母さん、今、不安なの。安心させて!」という意味だとくり返し頭に叩き込んだことで、落ち着いて対応できているような気がします。愛着形成の大切さも理解できたので、「この子がこういう行動をとるのは今の時期だけで今が大切なんだ」と自分に言い聞かせることもできました。そして、対応するにはやはり「抱っこ」「おんぶ」「笑顔」「声かけ」が効果ばつぐんだと実感できました。
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