NPO法人エトセトラ / Qでつなごう!幸せの子育て・目次

問題39 「やすらぎのホルモン」と呼ばれる物質はどれ?

 セロトニンは「安心」「癒し」「やすらぎ」に関与する脳内ホルモン(神経伝達物質)です。

 セロトニンが不足すると「攻撃性」「衝動性」「うつ症状」が表れます。同じ刺激なのに何も感じない人もいれば激しく反応してキレる人もいます。セロトニンが満たされている人は心が安定し、社交的になれますが、不足していると不安感から眠れなくなったり、衝動性からケンカやちょっかいをかけることが多くなったりします。このセロトニンは「優しくされること」で分泌されます。平山氏はセロトニンを分泌させる5つの方法「セロトニン5(ファイブ)」を提唱しています。[16]

 @見つめる…優しく見つめられることで分泌します。
 Aほほ笑む…優しくほほ笑みかけられることで分泌します。
 B話しかける…優しく話しかけられることで分泌します。
 Cほめる…ほめられることや期待されることで分泌します。
 D触る…手を握られたり、肩をタッチされたり、頭をなでられたりされることで分泌します。

 母親のセロトニン不足に関して、平山氏は次のように解説しています。

「セロトニン不足の母親は子どもの世話をしない。不安感が多く、自分のことで精いっぱいになるからだ。セロトニンは、女性は男性の52%の速度で合成。女性の方が不安になりやすいことが分かる。」

 女性に優しくすることは、脳科学的にも、社会の在り方として正しいことがわかります。

 決して平坦な道ではなかったということですね。しかし、このようにして取り組まれたその先には、きっと親子の幸せが待っているのだと思います。その後の朝の様子はどうでしたか。

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