親であれば誰もが我が子の幸せを願うのではないでしょうか。それは勉強の出来不出来よりも上の願いだと思います。そもそも勉強が出来るようになって欲しいのは、社会に出たときに幸せになって欲しいという願いから生まれているのではないでしょうか。澤口氏は、その「幸せ」をつかむ方法は明確にあると主張されます。その方法が「前頭連合野を育てる」ということです。
　では、前頭連合野を育てるにはどうしたらよいのでしょうか。
　方法はいたって単純です。

「普通の環境」で育てること！

　赤ちゃんを可愛がるのは「普通」です。立ちあがるようになった幼児が何でもつかみたがるのも「普通」です。歩き始めた幼児が外に出たがるのも「普通」です。幼稚園に行き始めた子が友だちと遊びたがるのも「普通」です。澤口氏は「要するに『普通の環境』があれば子どものＨＱは自然と発達するようになっているので、本来は特別なことをしなくてもよい」と述べています。