NPO法人エトセトラ / Qでつなごう!幸せの子育て・目次

問題43

先天性表皮水疱症という難病を患っている子どもには、共通した特徴があるそうです。どんな特徴でしょう。

@ 知能が高い
A 笑顔で明るい
B 運動神経がよい

ヒント

 先天性表皮水疱症とは、赤ちゃんがお母さんの産道を通って出てくるときに体じゅうの皮膚がむけて生まれてきて、生まれてからは、わずかな刺激で皮膚に水ぶくれができ続ける病気です。10万人に1人と言われる難病で、針で水疱を潰して軟膏を塗る手当を朝夕に毎日行うのが主な治療となっています。

 大阪大学医学部の玉井克人氏はこの難病の専門家です。玉井氏はこの難病の治療と研究を続けているうちに「あること」に気づきます。それは、この難病を背負っている子どもたちが一人の例外もなく、いつもみんな笑顔で明るいということです。この病気は寝返りを打っただけで水疱が破れて激痛をともなう苦しいものです。しかも、いつ治るかも分からない難病です。それなのに、この病気にかかっている子どもは一人の例外もなく笑顔で、逆にこちらが癒されるほど明るいというのです。

【答え】

A 笑顔で明るい

 一体なぜ、この難病にかかった子どもは明るいのか。玉井先生はその理由を突き止めました。

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