NPO法人エトセトラ / Qでつなごう!幸せの子育て・目次 | |||||||
問題44 先天性表皮水疱症という難病の子に共通していることは? |
スキンシップの力 |
この病気にかかった子どもたちは、生まれた瞬間から毎日毎日、朝夕2回、お母さんが水疱を潰して、全身に手のひらで軟膏を塗るという治療を受けて育ちます。そのお母さんとのスキンシップが人を思いやる優しい気持ちの発達を促しているのではないかというのです。[28] |
玉井氏の話では、難病になったことを恨んでいる子はいないそうです。それどころか、「お父さん、お母さん、悲しまないで。僕がこの病気を持って生まれたのには必ず意味があるはずだから。だから元気を出して」と自分の両親を励ます子がいたり、検査が終わると病院の先生に「この研究、大事だから頑張ってください」とハイタッチをして先生を励ます子もいるそうです。 |
スキンシップの力について別の事例を見てみましょう。山口創氏の『子どもの脳は肌にある』という本の中にはスキンシップの効果を示した事例がたくさん出ています。[29] |
①先生が肩や手に触れる遊びを多く取り入れたグループの幼稚園児の方に落ち着きが見られた。 |
この著書の中には日本の子育てにおけるスキンシップも紹介されています。
|
小児科医の田下昌明氏は「抱っこは1日最低4回」と提唱されています。1回目は朝起きた時、2回目は学校や幼稚園に行く時、3回目は帰って来た時、そして4回目が寝る前です。抱っこによって愛情満タン状態となって子どもは自立するというわけです。[30] |
|
|