NPO法人エトセトラ / Qでつなごう!幸せの子育て・目次

【コラム】さっとママの体験P

密着する

 私が息子を身ごもった時、先輩お母さんがプレゼントしてくれた本の中に「シアーズ博士夫妻のベビー部ブック」がありました。この本の中で「赤ちゃんと密着すること」のよさがくり返しでてきました。それで息子が生まれてからさっそく抱っこひもを使って横抱き、縦抱きとできるだけ抱っこして過ごすようにしました。確かに息子は肌を離さず密着していると安心するようで落ち着いてよく眠ってくくれました。肌を離すと、すぐにむずかり大泣きするので常に抱っこしていた記憶があります。
 ただ、横抱き、縦抱きもとてもよかったのですが、息子が大きくなるにつれ、抱っこしたまま家事をするのが不便になりました。前は息子が大きくてよく見えないし、腕もうまく動かせません。それで首がすわると「おんぶ」に切り替えました。これがとてもよかったです。息子は変わらず私の背中にぴったり密着して安心して寝てくれるし、私は視界が開け、両手が自由に動かせるので家事がスムーズにできました。娘が生まれた時もすぐ抱っこひもを使いながら子育てと家事の両立をスタートさせましたが、一日も早く首がすわって「おんぶ」できるようにならないかなあと思っていました。
 このように「おんぶ」は、「赤ちゃんと密着すること」と「家事など用事をすませること」の二つを両立させることのできる優れた育児法です。この育児法は日本で長いこと伝わってきた方法で、日本の多くの赤ちゃんが、お母さんやお父さん、お姉さんやお兄さんの背中におぶわれることで安心し、落ち着いた穏やかな気持ちで過ごすことができました。
 先日、お化粧ばっちり、とてもオシャレなヤングママが我が子をおんぶしながら買い物をしている姿を見かけました。赤ちゃんも落ち着いていてニコニコしていました。若いのにいい雰囲気で子育てしているなあ、日本の伝統的な育児法「おんぶ」はこうして若いママにもちゃんと受け継がれているんだなあと嬉しくなりました。

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