NPO法人エトセトラ / Qでつなごう!幸せの子育て・目次

【コラム】さっとママの体験Q

家を建てる

 子どもが生まれて家を建てることになった時、様々なアドバイスをもらいました。「子ども部屋はカギがかかるようなドアじゃなく、引き戸がいいよ」「二階建てにするなら、帰ってきた子どもの表情がわかるように居間を通って二階に行けるように階段をつけるといいよ」「台所は、お互いの様子が見えるように対面式がいいよ」「廊下はできるだけ減らして、どの部屋にもすぐ行き来できるようにすると、家族がお互い何をしているか手に取るようにわかるよ」といった内容でした。
 それらはすべて「家族の気配を感じられるかどうか」がポイントになっているように思いました。昔から多くの日本の家庭は狭い居住空間にお互いの気配を身近に感じながら生活していたのではないでしょうか。改めて考えてみると、そうした暮らしのよいところは、「自分のそばには必ず誰かがいる」ことを毎日感じられる点だと思います。これは安心感につながります。また、家族の気配を感じながら過ごしていると、子どもながらに「お母さんが夕飯の準備を始めたな。忙しそうだから手伝いにいこうかな」「今日は、お姉ちゃんの機嫌が悪そうだな。これは、そっとしておいた方がいいかな」と、自然と気配りができるようになる点もあると思います。日本人らしい「落ち着き」や「気配り」を育てる上で家の間取りというのがとても重要な点になるように思いました。

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