VOL.6 「ガーリィはなぜ占いが好きか?」


清野

もしもーし。久しぶりー。チベット密入国のまま(※1)、どうしたのかと思ったよ。

中澤

あー、チベットね。たしかに入国は大変だったけど、帰りはむしろ出てけーって感じで、わりとスムーズに出国できてさ。


清野
今はどこさ?

中澤
今はベトナムのハノイでサポーターっすわ。

清野
最初っから最後までサッカーだな…。(※2)そんで、なぜ今回、王子にガーリーポップへ登場していただいたかというと…。

中澤
ズバリ「ガーリーはなぜ占いが好きか?」というテーマだから!!いやーこれは王子にも是非語らせて!ということで、skype使って対談(※3)することになったわけっすよ。

清野
まあ、ついでに去年から世界40カ国以上を放浪してきた王子の「世界中のガーリー的なるもの」もオミヤゲ話として聞こうかなって。ところで、まず「占い」なんだけど、どう?「これは当たってるなぁ」って思う占いはあった?

中澤
そうだねー。まずエジプト占いだね。王子はイタチでさ。エジプトだとイタチは「創造主」すなわち、クリエイティヴな才能の持ち主なんだって。これは当たってると認めるしかないね。

清野
ふーん。エジプト占い……あれ?王子ってエジプトにも行ったんだっけ?

中澤
いや行ってないよ。日本にいるときインターネットでやった。

清野
………………。

中澤
あとなんだっけかなぁ…。あ、動物占い!!王子は「親分肌のゾウ」ってことで、面倒見のいいリーダー格だって、これも当たってるとしか言いようがないしね。

清野
……1年以上も単身でプラプラ放浪してる奴が面倒見もクソもないでしょ。…つうか、俺が聞きたいのは、この旅の途中で経験した占いのことだよ!動物占いなんて聞いてないっつーの!なんか旅先でやってもらわなかったの?

中澤
あーそれなら「八曜日占い」かな、ミャンマーの寺で坊さんにやってもらった。

清野
八曜日?

中澤
水曜日が午前と午後に分かれるから八曜日なんだって。生年月日からお前の人生は何曜日だって言われる。

清野
で、王子は何曜日だって?

中澤
土曜日。そんで今年は超いい年だって言われたんだって!!やることなすこと全て上手くいく!!

清野
捻挫したり、腹に虫がわいたりとかな。(※4)

中澤
…まあ、とにかく結婚するなら今年しかない!とまで断言されたよ。フッフッフ。

清野
相手いんの?

中澤
いないって言ったら、坊さんも「じゃあしょうがないな」って。

清野
その時点で当たってる気がしないんだけど…他には?

中澤
そんだけ。

清野
同泊してる旅人と占いの話とかする?

中澤
いや全く。

清野
ふーん。海外ってあんまり占いが盛んじゃないのかな?

中澤
まあ、少なくとも日本みたいに初対面の人と血液型の話題で盛り上がったりはしないね。だいたい中米とかだと AB 型が存在しないらしいから…

清野
そもそも血液型占いが成立しようがないってわけか。でもさ、血液型占いに否定的な人って、よく「人間がたった 4 種類に分類できるわけない」とか言うじゃん。でも俺は逆にさ、4種類だからこそイイと思うんだよね。

中澤
あー、なるほど。あいまいな日本人向きってことで。

清野
そうそう。4種類に文句言う人はさ、じゃあ100種類に分けたらいいのかって話で(笑)元々一人ずつの性格なんか違うんだから、かえって細かく分類してる方がウサン臭いよ。4種類だったら、そもそも括りが大雑把だから、合ってるところもあれば、ハズれてるところもあるし、それがイイと思うんだけどね。まあ俺はAB型だから、いつもロクなこと書いてなくて腹立つけど。

中澤

そう?俺もAB型だけど、いいじゃん。天才肌とか。


清野
それって褒め言葉じゃないじゃん!だから、同じ血液型でもやっぱ君とは性格違うよね。

中澤
…なんか男 2 人で血液型とか言ってるのキモいね…。

清野
…しかも同じAB型でな……もうやめようか、この話題。

中澤
うん…。でも、本当に世界中どの雑誌にも占いコーナーぐらいは載ってるけど、「anan」の占い特集みたいな雑誌があるのって日本だけだよ。だからそれこそがガーリーなんだって思うけどね。

清野
というと?

中澤
だから、占い特集みたいな雑誌って、そんな「今年はひとつも良いことありません」とか予言しないじゃん普通(笑)。その人を否定するんじゃなくて、「あーわかる、わかる」って共感を得て、「じゃあ、これから私はどうしよう」っていう自分の気持を後押しするような内容でしょ。

清野
確かに。その人を否定する占いじゃなくて、肯定する占いだよね。

中澤
ほら広瀬香美が「ロマンスの神様」でも歌ってるじゃん「よくあたる星占いに願いを込め」って。あの感覚がガーリーだと思うんだよね。

清野
まさかガーリーポップに広瀬香美が出るとは思わなかったけど…。あ、でもタロット占いが日本で流行らないのもそうかな。カードが逆位置だと悪い結果って、確率二分の一だから、否定される率が高すぎるもんな。

中澤
いやいや。タロットでも、その子が「あたってる!」って思えたら別にいいんだ。だから女の子が生きてくのって大変じゃん。自分がどう見られてるんだろうとか「これで本当にいいのかな」とか不安になって当たり前だと思うのね。だからもし自分の生き方に自信が持てるんなら、たとえ「anan」の占い特集でも、路地裏の八罫見のバアさんでも、その子にとってハマれる占いがあった方が幸せだと思う。

清野
なーるほど、深い。

中澤
まあ、世界の王子だからね。こういうフェミニンな主張も忘れないようにしないと(笑)

清野
その世界の王子に聞きたいんだけどさ、どう?「ガーリィーだなぁ」って思う国ってあった?

中澤
ガーリーな国かぁ………うーん………。

清野
やっぱ北欧とかいろいろあるじゃん?

中澤
…うーん………やっぱり………。

清野
うん。

中澤
:…………日本かなぁ…。

清野
あのさ(笑)40カ国もまわっといて、それが結論?

中澤
いや、でも本当そうなんだって!たしかにヨーロッパの女の子とか、もう同じ人間とは思えないほど綺麗だったりするけどさ。でもガーリーっていうのとは違うんだよなぁ…。どっちかというと、プチセレブ指向っていうか。

清野
まあ、生まれつき金髪で碧眼だし。

中澤
そうそう。「ガーリー」っつうのは「可愛い/可愛くない」っていう問題より上の次元にあると思うからさ。

清野
いかに素材を磨くかってこと?

中澤

うーん。素材を磨こうとしてる過程とか努力してる姿が「ガーリー」なのかな?


清野
あーなんかわかる。でもそれって生活的に恵まれた国じゃないと、あり得ないよね。

中澤

うん、それは本当にそう思う。だから金髪・碧眼でもなく、でもそれに憧れるだけじゃなくて、努力もできる環境っつったら、やっぱ日本だと思うんだよね。


清野
たしかに、日本人の女の子って外国人に人気あるもんね。なんか王子のグローバル話は妙に説得力あるね。

中澤

フッフ。ま、だてに 40 カ国以上放浪してないっちゅうかね。


清野
そしたら四柱推命に詳しかった王子の元カノも「ガーリー」か。連絡とれば?「土曜日の男」なんだしさ。
 

(※1)詳しくは放浪ブログ「王子とどこまでも」7月分参照。危ない橋わたってんなぁ…。

(※2)そもそも、スタッフ中澤(通称王子)が海外に出たきっかけは、去年のワールドカップのドイツ行きから。ご存じの通り日本は予選敗退し、中澤もすぐ帰ってくるという噂が立ったが、いまだに海外放浪中(※追記〜数日前ついに帰国しました!)。

(※3)この対談はインターネット通話「SKYPE」を通しておこなったが、実は回線状況が悪く、途中で6回も切れた。その時の会話を無理矢理つなげたのがこれです。

(※4)詳しくは「王子とどこまでも」インド編を参照。度重なる病気と怪我で約一ヶ月もインドで足止めを食らい、あまりの運の悪さにこのままインドから出られない運命なのでは?とスタッフも心配した。この時期はブログの内容も暗かった。


バックナンバー


■2007年2月
VOL.1 「男は誰でも女好き」

■2007年3月
VOL.2 「ガーリィー・ポップ第1条〜出し惜しみはナシでね!〜」

■2007年4月
VOL.3 「ガーリィー・ポップ 第2条 ガールズ・グループは永遠に不滅です! 」
〜または言ってみりゃ、女3人揃えば悪いものは1枚もナシ〜

■2007年5月
VOL.4 「ガーリィー・ポップ 第3条〜かくも業の深きガーリィ道よ」

■2007年6月
VOL.5 「ガーリィー・ポップ 第4条〜ギャルとガーリィーてのは違うのね〜」
〜禁断の女性ファッション雑誌特集!!〜


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