NPO法人エトセトラ / Qでつなごう!幸せの子育て・目次

問題8 日本で胎教が始まったのは、いつごろからでしょうか。

 法律について知っておくことも大切です。
 働きながら妊娠に気づく女性もたくさんいます。長時間の労働や立ちっ放しの仕事や職場のストレスは赤ちゃんの成長に影響します。職場は赤ちゃんと母体を守らねばなりません。会社の雇用主や上司は法律に基づいて母体と赤ちゃんを守る責任があります。たとえば、男女雇用機会均等法では、妊娠・出産等を理由として女性が不利益を受けないように雇用主に禁止事項を明文化しています。また、医師の指導を受けた場合の対応についても書かれています。このようなことは正規・非正規にかかわらず、すべての女性労働者を守ることですので知っておくべきです。

    

(法第9条)事業主は、女性労働者が妊娠・出産・産前産後休業の取得、妊娠中の時差通勤など男女雇用機会均等法による母性健康管理措置や深夜業免除など労働基準法による母性保護措置を受けたことなどを理由として、解雇その他不利益取扱いをしてはなりません。 (法第13条)妊娠中及び出産後の女性労働者が、健康診査等を受け、医師等から指導を受けた場合は、その女性労働者が受けた指導を守ることができるようにするために、事業主は勤務時間の変更、勤務の軽減等必要な措置を講じなければなりません。

 胎児を守る仕組みは、日本の文化の中にも生きていますし、科学的なデータの中にもあります。
 また、現行の法律の中にもあります。
 お母さんだけではなく、多くの人がこのようなことを知って、幸せな子育てを広げていくべきだと思います。

[14]上笙一郎『日本子育て物語』210-211
[15]小泉吉永『「江戸の子育て」読本』19
[16]篠原菊紀『キレない子どもの育て方』(集英社)68
[17]榊原洋一『エビデンスに基づく乳幼児保育・発達障害トピックス』(診断と治療社)114,111,122,143
[18]岡田尊司『愛着障害』(光文社新書)172

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