NPO法人エトセトラ / Qでつなごう!幸せの子育て・目次

【コラム】さっとママの体験E

お母さんの反応を確認している

 娘が寝がえりできるようになった頃、よく自力で寝がえりをして起き上がりおもちゃを取っていました。その度に嬉しそうに得意げに私の方を見ていました。おもちゃを見せびらかし、まるで「お母さん、どう?自分1人で起き上がれたよ!」「自分1人の力でおもちゃを取ることができたよ!」と言っているかのような笑顔でこちらを見ます。私は娘がこちらを見るたびに「よかったねえ」「できたねえ」「自分で起き上がれたの?すごいねえ」と1緒に喜んであげます。それだけなのですが、そんな感じで毎日過ごしていました。
 子どもは、嬉しい時、楽しい時、悲しい時、困った時、必ずと言っていいほどそばにいる親の顔を見ます。その時に親は「ああ。そうだね。嬉しいね」「ああ、そうだね。今のは悲しかったね」「ああ、それは困ったね。してはいけないことだね」と、相づちを打つようにしていました。これは、人と人が共感し合って生きていくために必要な感性なのだそうです。確かに、子どもが嬉しくてお母さんをふりかえったらお母さんも見ていてくれて1緒に喜んでくれたら「お母さんも喜んでくれることだから、やっぱりいいことなんだ」と確認できますし、自分が困った時にお母さんをふりかえったらお母さんの見ていてくれて同じく困った顔で「だめよ」と言われたら「お母さんも困ってる。やっぱりやってはいけないことなんだ」と確認できます。子どもはお母さんの反応を3考に喜怒哀楽や善悪を確認しているのだと思います。それが大きくなった時に「こうなると、みんなが嬉しくなるからこうしよう」「こうすると、みんなが困るからやめておこう」と「みんな」「周りの人」「社会」のことを考えた行動をとれるようになったり、周りの人と共感しながら生きていけるようになるのだと思います。

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