NPO法人エトセトラ / Qでつなごう!幸せの子育て・目次 | |||||||
問題29 子どもが自分で出来る簡単な行動とは? |
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入園当初から、毎朝これらを一部分ずつ切り取り、教えて、取り組ませてきました。そんなある日、いつものように歯みがき、洗顔を済ませた息子が「あとはぼくが一人で全部やるから、お母さんはあっちに行って」と言いました。私は内心どぎまぎしながら「わかった」と答え、自分と娘の支度に専念しました。支度を済ませて車の中で待っていると、準備ばっちりの息子が誇らしげに玄関から出て車に乗ってきました。驚いて「うわー!すごい!お兄ちゃん、全部一人でできたんだね!」と言うと嬉しそうにうなずいています。「やったね!」と息子と抱きあいました。 あれから一年が経ちました。今は一つ一つの作業に大騒ぎしていたのが嘘のようにスムーズに朝の準備ができています。まだまだ「お母さん、トイレに一緒についてきて」「お母さん、ご飯食べさせて」と甘えてくることもありますが、そんな甘えも受け入れつつ「朝の支度はできるだけ自分でする」がいつのまにか当たり前になって私もずいぶん楽になりました。 |
【答え】 |
B ハンカチ・ちりかみを選び、園児服のポケットに入れる |
出題のポイント |
正解はBですが、Bのような簡単なことであっても、すぐに出来るものではありません。それはさっとママの報告にある通りです。AとCは指先を使います。小さい子には難しい作業です。ましてC(安全ピン)は幼稚園以前の生活の中ではほとんど経験できない行動です。そのようなことを考えて子どもの行動を細分化する力が子育てには求められます。 |
さっとママの細分化の能力は素晴らしいです。 |
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年中さんになった時に洗濯のお手伝いをさせてみました。 |
@電源ボタンを押す |
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これもまた見事な細分化ですね。このときに何かポイントはありましたか。 |
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これもひとつずつていねいに教えて、できるたびに「すごいねえ!」「助かるわあ!」と言ってほめてあげました。そして、この場合は手順があまりにも多いので、間に「次、何をしますか?」という質問をはさんで考える時間を与えていました。一通り教え終わったあとは、「すごいねえ!」「助かるわあ!」と「次、何をしますか?」だけです。今では「次、何をしますか?」と聞かなくてもほぼ一人でできます! |
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