NPO法人エトセトラ / Qでつなごう!幸せの子育て・目次

問題42 なぜ、明治時代の日本の子どもは泣かなかったのか?

 ①グリフィス:「何とかわいい子供。まるまると肥え、ばら色の肌、きらきらした眼」

 ②スエンソン:「どの子もみんな健康そのもの、生命力、生きる喜びに輝いており、魅せられるほど愛らしく、仔犬と同様、日本人の成長をこの段階で止められないのが惜しまれる」

 ③パーマー:「明るく朗らかで、色とりどりの着物を着て、まるで花束をふりまいたようだ。…彼らと親しくなると、とても魅力的で、長所ばかりで欠点がほとんどないのに気づく」

 ④チェンバレン:日本の「赤ん坊は普通とても善良なので、日本を天国にするために、大人を助けているほどである」

 ⑤モース:「赤ん坊が泣き叫ぶのを聞くことはめったになく、私は今までのところ、母親が赤ん坊に対して癇癪を起しているのを一度も見ていない」

 ⑥ムンツィンガー:「私は日本人など嫌いなヨーロッパ人を沢山知っている。しかし日本の子供たちに魅了されない西洋人はいない」

 ⑦モラエス:日本の子どもは「世界で一等可愛い子供」だった。

 まだまだ続くのですが、このようにたくさんの外国人が「日本の子どもの姿」に衝撃を受けたわけです。ちなみに⑤のモースは、アメリカの動物学者で大森貝塚を発掘したことで有名な人物です。明治10年に初来日し、北海道をはじめ日本各地を調査して歩いたり、家族を連れて日本で暮らしたりなど日本の生活に密着する機会を持った人物です。そうした数多くの外国人が共通して「日本の子どもの姿」に感動したわけです。

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