NPO法人エトセトラ / Qでつなごう!幸せの子育て・目次

問題1 赤ちゃんの夜泣きの理由はズバリ何?

 私たちの中には、このサーカディアンリズム(1日=24時間)に合わせることが得意な人と得意じゃない人がいます。
 それは、その人が持っている遺伝的な「体内時計」によって違ってきます。
 その人の体内時計が1日=24時間にセットされていれば、合わせることに苦労はしません。
 朝は何の苦労もなく自然に起床できるでしょうし、夜も規則正しく眠ることができるはずです。
 しかし、体内時計には個人差があるので、1日=25時間にセットされている人もいれば、23時間にセットされている人もいます。
 25時間の人は、朝、起床しなければならない時刻に目が覚めても「あと一時間眠らせて欲しい」と体が訴えるでしょうし、23時間の人は「まだ起きる時刻ではないのに目が覚めてしまった。どうしよう」と思うことが多いはずです。
 夜は夜で、25時間の人は布団に入らねばならない時刻になっても「まだ眠くない」となり、無理やり布団に入っても「すぐには眠れない」ということになります。
 逆に、23時間の人は夜になると体温が下がるのも早く、家族の誰よりも早く眠くなることでしょう。
 そのような個人差が遺伝的にあるために「1日=24時間」に合わせるのが得意な人もいれば、遅い時刻にズレてしまう人、早い時刻にズレてしまう人がいるというわけです。
 しかし、世の中は「1日=24時間」で動いていますので、ズレが生じてしまう人も頑張って1日を24時間に合わせて(ズレをリセットさせて)毎日を生活しているということになります。[1]

 大切なのは、このズレをリセットするために必要なのが「光(特に朝の光)」だということです。

 光のほかにも「規則正しい食事」や「規則正しい活動」がリセットに役立ちます。
 起床して朝の光を浴びることで「朝だ!」と感じ取り、お昼にお昼ごはんを食べて「お昼だな」と感じ取り、夕方まで仕事をして「今日も一日働いたな」と感じ取ることで私たちの体は「1日=24時間」のリズムをつくり出しています。
この軌道修正の始動点が「朝のリセット」すなわち「朝の光」を浴びた瞬間なのです。

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