NPO法人エトセトラ / Qでつなごう!幸せの子育て・目次

問題1 赤ちゃんの夜泣きの理由はズバリ何?

 この「あかりの変化による生活の変化」は、赤ちゃんの生活にも大きな影響を与えています。
 赤ちゃんは「光」によって規則正しい生活をしようと努力を始めています。 太陽が沈んで外が暗くなると赤ちゃんの周囲もだんだんと暗くなるのが自然のリズムです。 特に、赤ちゃんの睡眠時間は大人よりもずっと長時間です。 1〜3ヵ月の赤ちゃんの合計睡眠時間は14〜15時間です。[4]

 その赤ちゃんの環境が蛍光灯の光によって日没後も明るいまま続くことで体内時計のリズムを崩します。
 立ったり、座ったりして活動していている大人と違って赤ちゃんは寝たきりです。蛍光灯が全灯の明るい室内で、赤ちゃんが天井を向いて寝かされていたとしたらどうでしょう。その光を直射に近い状況で目の中に取り入れていることになります(まぶたを閉じていたとしても影響は変わりません)。
『赤ちゃんなぜ泣くの?』の著者である中谷勇氏は著書の中で一晩中の豆球でさえも体内時計のリズムを狂わせるのでオムツを取り替えるときだけにしてあとは真っ暗な環境が理想的であると主張されています。

 そのため、赤ちゃんの寝る場所はベッドではなく、お母さんの隣に小さな布団を敷いて寝かせると暗くてもすぐに対応できると助言されています(赤ちゃんが一ヵ月以下の場合は一緒の布団だと母親の寝返りで危険であることも考慮して)。それくらいに夜の光の調節は赤ちゃんにとって重要なことなのです。このことを知らずに明るい室内で夜間の生活を繰り返していると赤ちゃんは睡眠障害を起こします。これが「夜泣き」の正体です。[5]

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