問題1 赤ちゃんの夜泣きの理由はズバリ何?
こんな実験もあります。時計もなく、明るさに変化のない部屋で生活をしていると、生活リズムが狂ってしまうというのです。 窓も時計もない部屋で一歩も外に出ずに生活することを続けると、世の中の時間や日付とどんどんズレていくというのです。 これは私たちがまわりの環境に合わせて「リセット」をしている証拠です。まわりの環境に合わせるという行動をとらなければ、生活リズムは乱れ、そのことが睡眠障害やうつ病や不登校や認知症などを引き起こす原因につながっていきます。
赤ちゃんも同じです。赤ちゃんも1日を24時間に合わせて生活しようとしています。 そして、赤ちゃんにも体内時計の個人差があります。朝寝坊の赤ちゃんもいれば、早起きの赤ちゃんもいます。 問題は、朝に赤ちゃんがぐっすり眠っているときはどうしたらよいかということでした。 答えは大人と同じです。リセットが必要です。 大人の生活と同じようにカーテンを開けて部屋に朝日を入れて、朝にやるべき活動(授乳やおしめ替えなど)を始めることで体内時計がリセットされます。 このリセットができないことで「窓も時計もない部屋」と同じ状態になり、夜泣きが始まるわけです。
よく夜泣きをする赤ちゃんのことを「カンの強い子」という言う場合があります。 立って抱っこをしている時は眠っているのに、布団の上に寝かせると泣き出してしまうので、また抱っこをします。 すると泣き止んで眠ります。でも、下ろそうとするとすぐにまた泣き出すという繰り返しです。 抱っこしているときはスヤスヤ眠っているのに、寝かせた瞬間にどうして泣き出してしまうのでしょう。 状況にもよると思いますが赤ちゃんの眠りが浅いことは確かです。 それで寝かされるのを敏感に感じ取ることができるのでしょう。 そのような赤ちゃんが朝にぐっすり眠っているとしたら静かに眠らせておきたいと思うのが親心です。 しかし、そのままだとリセットができないので再び夜中に敏感になることは想定しておいた方がよいと思います。
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