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第1回
馬場です。
久しぶりです。これがないと一寸淋しかったです。
また勉強させてください。
>3時間目:算数 小数の1時間目です。
>(1月24日、51ページ、16「小数」)と板書
>「これをノートに書きなさい。できたらできたといいなさい。」
>(これは、パターンになって言う前から書いている子がいます。)
【馬場】 早速無駄な時間です。
教師が板書している間の数秒が無駄です。子どもの活動がありません。
「51ページ開きなさい。読みます。『16・小数』」
「ノートの新しいページに『16小数』と書きなさい」
進藤学級の実態が板書しただけで反応する(例えば教科書なんかみん
な開いている)のであれば話しは別です。
>「51ページの男の子の絵を指差しなさい。隣の人と確かめて。」
>「その男の子の牛乳パックの中の牛乳は1デシリットルのカップ何杯分ですか。」
>(2デシリットルです。)
>「先生は何杯分ですか。とききました。」(2杯分です。)
>「そうですね。では、1デシリットルのカップ2杯分は何デシリットルですか?」
>(2デシリットルです。)
>「そうだね。男の子はなんと言っているのかふきだしを読みます。」
>(ちょうど2デシリットル入っていたよ。)
【馬場】 まず挿絵にいったのは良いと思います。
しかし,くどい。何かスタートとして勢いが無いというか。
男の子の絵に指を置かせた後,
「牛乳はどれだけ入っていましたか。ノートに書きなさい。」
「これ,超簡単だな。そう教科書に書いてある。」
「みんなで言ってみよう。その通り!出来た人?ようし,マル!」
パッとやって勢いをつけるのです。以下の女の子の挿絵の部分も
同じです。くどい。
「女の子の吹き出しを読みなさい」
そしてすぐ□1へ進みます。私の言葉の数を進藤先生の記録と
比べてみてください。
>「では、女の子のオレンジジュースは、1デシリットルのカップ何杯分ですか。」
>(3杯分)
>「3杯ともまんたんに入っている? ちがいます。」(2杯分)
>「2杯分だけしかないのですか? ちがうよね。」
>「何といったらいい?」(2杯とちょっと)
>「おしい。」(2杯分とはしたあります。)
>「そうだね。よくわかりましたね。」
>「では、女の子は何と言っているのか、ふきだしを読むよ。どうぞ。」
>(2デシリットルとあと少しはしたがあるわ。)
【馬場】 昨年私も下の部分を授業しました。
確か,水野先生に参観に来ていただいたと思います。
その時は進藤先生の進め方とはほとんど違う進め方をしました。
前半が「教科書通り」じゃなかったのです。どうやったかは後で
書きます。
>「すぐ、□1を読みます。」
>ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
>ジュースのかさを1デシリットルのカップではかったら、2デシリットルと
>はしたができました。
>ジュースは全部で何デシリットルありますか。
>ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
>「ぼっちゃんはてな君を読みます。
>
>ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
>はしたの大きさは、どのようにあらわしたらいいのかな。
>ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
>
>「はしたの1デシリットルのカップを幾つに分ければ、良いでしょう?
>わかった人は立ちなさい。」
>(最初、全員「?」という顔をしていました。しかし、そのまま黙っていると
>何人かが教科書をめくり始めて、2人が立ちました。)
>(そして、「おっ、もう見つけたのか。すごいですね。」と言うと、ほとんどの
>子が教科書のなかから探し出そうとしていました。)
>(時間にして、1分30秒くらいだと思います。12〜13人の子が立ったとこ
>ろで、正解を聞きました。)
>(10個です)
>「こんなにたくさんの人が見つけることなんて、3学期の3年生はすごいです
ね。」
【馬場】 「分かった人は立ちなさい」が理解できません。
「分かった人は立ってどんどん発表していきなさい」
これならまだ分かります。1分30秒も立っているなんて異様です。
早く立った子は損をした気がします。知的空白も起きています。
「3学期の3年生はすごいですね」の言葉が空しいです。
>ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
>はしたのかさは何デシリットルですか。分数で表しましょう。
>ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
>「ノートに☆2と書いて、答えも書きなさい。」
>(3/10デシリットルです。)
【馬場】 そうです,そうです。☆の問題はすぐ答えさせる。既習内容思い出し
問題です。
以下の「念のために問題」はいらない。
>「念のために、これは」(4/10リットル入っているカップを書く)
>(4/10デシリットルです)
>「そうです。単位までちゃんと言えていますね。」
>「これは?」(9/10リットル入っているカップを書く)
>(9/10デシリットルです)
>「だんだん思い出してきたみたいだね。」
>「これは?」(1リットル入っているカップを書く)
>(10/10または1デシリットルです)
>「分数は大丈夫だね。」
>「では、☆2の下の2行を読むよ。」
>ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
>1デシリットルの1/10を0.1デシリットルと書き、「れい点1デシリットル」
>と読みます。
>ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
>「今読んだ所、ミニ定規と赤ペンで線を引きなさい。」
>「できた人は、とっても大切なので、ノートに丁寧に写しなさい。」
【馬場】 そうです。ノートに書かせるの良いです。
そのまま書かせるという方法もありますが,
「1dlの1/10→0.1dl」という方法がシンプルでよいでしょう。
>「☆3を読みます。」
>(はしたのかさは0.1デシリットルの幾つ分ありますか。)
>「ストップ。ノートに☆3と書き、今の問題の答えを書きなさい。」
>「幾つ分?」
>(3つぶんです)
>「こんな難しい問題できちゃったの?すごいな。」
>「さっきの問題の続きを読みます。」
>(また、それは何デシリットルですか。)
>「3つ分の下に書きなさい。」
>(0.3デシリットル)
>「これもできちゃったの?たいしたもんだ。」
【馬場】 無駄な言葉がほとんど無く,テンポが良いです。
出来ればノートが「0.1dlの3つ分→0.3デシリットル」
となってるとノートに統一性が出て後々使えます。
>「じゃあ☆3の下の3行を読むよ。」
>ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
>ジュースのかさは、2デシリットルとはしたの0.3デシリットルを
>あわせたものです。これを2.3デシリットルと書き、「二点三デシ
>リットル」と読みます。
>ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
>「今読んだ所、ミニ定規と赤ペンで線を引きなさい。」
【馬場】 ここもノートに書かせるべきでしたね。
「2dlと0.3dlを合わせる→2.3dl」というように。
そして以下の「念のため」、@も同じように書かせるのです。
変化のある繰り返しによって「仕組み」も分かっていきます。
>「念のため、2デシリットルと0.4デシリットルを合わせたら何デシリットル。」
>(2.4デシリットル)
>「おー正解。」
>「じゃ、1デシリットルと0.8デシリットルを合わせたら何デシリットル。」
>(1.8デシリットル)
>「もう完璧だね。」
>
>その後、@とAの問題をやり点検して終わりました。
【馬場】 メールありがとうございました。参考になれば幸いです。
あっ,昨年どうやったかを書くの忘れてました。